われわれをいったいどうしようというのです」ダーニクがポルガラを守るように腕をまわしたままたずねた。
 ザカーズは再びため息をついた探索四十學習研修。「残念ながらわれわれの神はさほど善い方でも優しい方でもないのだ。もしすべての手はずがわたしに任せられていたら、このようなことはしなかったのだが。しかしことはすべてわたしに相談なく決められたのでな。わたしとてアンガラクの民、トラクの前には頭を垂れねばならぬ。いまや竜神はときおり目覚められるまでになっており、わたしはその命令に従うしかないのだ。きみたちとそのお仲間をグロリムの手に引き渡さねばならないことは、わたしにとってもまことに遺憾だ。グロリムはきみたちを〈夜の都市〉クトル?ミシュラクに送り届ける。そこで竜神トラクに仕えるゼダーが、きみたちの運命を決めることになろう」
 セ?ネドラはあきらめのため息をついた。「あなたのおっしゃるとおりにするわ、レディ?ポルガラ」
〈東の海〉に出た、アンヘグ王率いる艦隊の活躍の第一報は快樂人生、同じ日の午後過ぎにもたらされた。急使が通されてきたときその場にいあわせたセ?ネドラは、この氷のような男の顔に初めていらだちらしきものが走るのを見て、ひそやかな喜びをかみしめた。
「本当に確かなことなのだな」皇帝はぶるぶる震えながら羊皮紙を捧げ持つ急使につめよった。
「わたくしはただお知らせをお持ちしただけでございます。恐ろしきお方よ」使いは皇帝の怒りに、思わず後ずさりしながら答えた。
「船が戻ってきたときおまえもタール?ゼリクにいたのか」
「恐れながら、戻ってきた船はいました、陛下」
「五十隻のうち一隻しか戻らなかったというのか」ザカーズは信じられないといった声を出した。「他にもいないのか――まだ沿岸部あたりに」
「水夫たちは一隻もいないと申しておりました、陛下」
「まったくこのチェレクのアンヘグというやつは何という野蛮人なのだ」ザカーズはセ?ネドラにむかって叫んだ。「どの船にも二百人からの兵士を乗せていたのだぞ」
「アンヘグ王はアローン人ですわ、陛下」セ?ネドラは冷ややかに答えた。「不可解な連中は何をやらかすかわかりませんからね」
 ザカーズは平静を失いそうになるのを必死に抑えているようだった。「なるほど」かれはしばし考えこんだ後に言った。「これが当初からの策略だったのではないかね。タール?マードゥへの攻撃はまったくの擬装だったんだな理想生活